クロサワ コウタロウ著『珍夜特急』を読んだ感想

2021年1月13日水曜日

ノンフィクション 珍夜特急 読書

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私的評価

クロサワ コウタロウ著『珍夜特急』を読みました。

2021年1月4日でサービスが終了してしまった「Kindle オーナー ライブラリー」(KindleまたはFire端末を持っていて、Amazonプライムに加入していれば毎月1冊無料で本を読むことができるサービス)を使って、Fire7で読みました。と言う訳で、6か月掛かって読みました。最後の6巻は、サービス終了ギリギリの2021年1月2日でのダウンロードでした。
全6巻で、インドのカルカッタからポルトガルのロカ岬まで、ユーラシア大陸を単独バイクで横断した旅行記です。旅した年代は1999年から2000年で、当時と今では各国の様子はかなり違っているのでしょうが、読み物としてはかなり面白いです。
オートバイを使用しての旅ですが、とくにオートバイについて詳しく書かれている訳ではありません。その点、オートバイツーリングが好きな人にとっては物足りないかもしれません。

★★★★★

『珍夜特急』とは

内容説明
インドのカルカッタからポルトガルのロカ岬まで、ユーラシア大陸を単独バイクで横断する――。19歳の”私”は、大学の学費を費やして行ったタイ旅行でどこからともなくそんな啓示を受ける。

1巻 インド・パキスタン
すぐに卒業を諦め、3年間に及ぶ準備期間を経ていよいよインドに入国した”私”は、いきなり送ったバイクを受け取れないというハプニングに見舞われる。
こんな調子で、それまで日本ですらまともなツーリングもしたことのなかった”私”が、ポルトガルまで無事に走り続けることができるのだろうか――。期間約1年、5万キロにわたるトラブルまみれの旅が、いま始まる!
2巻 パキスタン・イラン・トルコ
パキスタン入国後、トライバルエリアにびびった”私”は、急ぐあまりにトラックに引っ掛けられるという事故に見舞われながらも、何とかクエッタにたどり着く。
そこでデリーで出会ったドイツ人カップルのライダーと再会し、一時共に旅をすることになるのだが――。
3巻 トルコ・バルカン半島
再び独りになった”私”は、広大なトルコを走り続け遂にヨーロッパへの架け橋となる街、イスタンブールに到達する。
そこで出会ったインド以来の日本人旅行者たちと久しぶりの日本語を堪能する中、”私”はひとりの女性に心惹かれるようになっていく――。
4巻 東欧・バルト3国・北欧
ドイツ入国後、アジアを共に旅した相棒アントノッチの暮らす「バス」に転がり込んだ”私”は、そこで愛車の整備、再装備を施した後、もともとの予定にはなかった東欧、そしてバルト3国へと向かうことを決断する。そしてそれはヨーロッパ大陸の最北端であるノール・カップまでの旅へと続くことになるのだった――。
5巻 西欧・モロッコ
享楽の都アムステルダムを出た”私”は、目前に迫った旅の終着点ポルトガルのリスボンに向けて、愛車XL250Rパリダカのアクセルを絞る。しかしその胸中にはこのまま旅を終わらせてしまうにあたっての奇妙な不完全燃焼を抱えていた。
――果たしてこのままリスボンをゴールにしてしまってよいものなのだろうか――。その問いに答えを見出せないままたどり着いた約束の地で、”私”はその後の旅を大きく変える出会いを果たすことになる――。
6巻 南欧・西欧
アフリカ大陸から再びヨーロッパに戻った”私”は、とにかく愛車を日本に発送できる港を探して南ヨーロッパをひた走る。
様々な思いと打算、そして下心を総合した結果、”私”の決断したルートは、冬のヨーロッパではもっとも厳しいイバラの道だった――。期間およそ1年、5万キロ以上に渡って走り続けた結果”私”が見たものとは――。奇しくも道中出会った様々な濃いキャラクターたちが再登場するユーラシア編の最終巻。

著者等紹介
クロサワ コウタロウ
東京都昭島市出身。1976年生まれ。公立大学在学中にオートバイで単独ユーラシア大陸横断を思いたち、1999年に愛車XL250Rパリダカと共にインドのカルカッタに渡る。
翌年に無事帰国した後、今度はオートバイによる南北アメリカ大陸縦断を果たすべく、再び愛機に乗って甲信越地方を中心に2年間の出稼ぎの旅に出る。
2002年、カナダのバンクーバーより新機XL600Rファラオでの南北アメリカ大陸縦断を開始。翌2003年の3月に無事帰国を果たす。
その後ホテル勤務、訪問販売員、出版社勤務などを経て現在に至る。

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感想・その他

今まで、自転車やオートバイの日本一周とか世界一周の紀行本はかなり読んでますが、その中でもこの『珍夜特急』はかなり面白い本です。しかしこの本の面白さは、旅自体の面白さではなく、著者自身の文章力の凄さであると感じます。それは、簡潔でとても読み易く、ウィットに富んでいます。だから、オートバイでユーラシア大陸横断の紀行文でなくても、日常を綴った文章だったとしても同じく面白かったと思います。
この著者は小説も書いているようですが、まずは『珍夜特急』のセカンドシーズを読んでみます。著者曰く、ファーストシーズンよりかなり面白いそうです。おな、この著者の本はすべてKindleダイレクト・パブリッシング(KDP)により出版されています。KDPとは、電子書籍を無料でセルフ出版し、Amazonのサイトで販売できるというもです。



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1964年生まれ。糖尿病を患ってから、自転車と歩くことを趣味にしています。毎日クスリ飲んでます。

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