私的評価
映画『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』を観ました。レンタルDVDでの鑑賞です。
「安楽死という複雑なテーマを扱った社会派作品」とあり、映画前半ではそれなりの社会派作品となっています。しかし、後半からはそれを忘れたかのような低レベルのサスペンス映画となってしまいます。「なにかもっとやりようがあるのでは!?」、そんな映画でした。
★★☆☆☆
作品概要
監督は深川栄洋。原作は中山七里の「ドクター・デスの遺産」。
脚本は川崎いづみ。
製作は沢桂一、池田宏之、森田圭、菊川雄士、藤本鈴子、安部順一ほか。
出演は綾野剛、北川景子、岡田健史、石黒賢、柄本明、木村佳乃ほか。
2020年制作の日本映画です。原作は、「さよならドビュッシー」の中山七里による刑事犬養隼人シリーズの「ドクター・デスの遺産」です。130人もの患者を安楽死させた実在のアメリカの医師ジャック・ケヴォーキアンをモデルに描かれるクライム・サスペンス映画です。
作品の紹介・あらすじ
解説
「さよならドビュッシー」などで知られる作家・中山七里の小説「ドクター・デスの遺産」を原作にしたクライムサスペンス。連続不審死事件を追う刑事たちと犯人の攻防が描かれる。メガホンを取るのは、『サクラダリセット』シリーズなどの深川栄洋。『閉鎖病棟 -それぞれの朝-』『影裏』などの綾野剛が主演を務め、『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』『ファーストラヴ』などの北川景子らが共演する。
あらすじ
警視庁捜査一課の敏腕刑事である犬養隼人(綾野剛)は、バディである高千穂明日香(北川景子)と共に終末期患者が次々と不審死を遂げる事件を追う。捜査を進める中、依頼を受けては終末期患者に安楽死をさせる「ドクター・デス」と呼ばれる謎の医師がいることが判明。苦しませることなく、被害者たちの命を奪っていくドクター・デスの目的と正体を探る犬養と高千穂だったが、腎臓病に苦しむ犬養の娘・沙耶香が、ドクター・デスに自分の安楽死を依頼してしまう。
シネマトゥデイ
感想・その他
綾野剛さん演じるのが警視庁捜査一課の敏腕刑事とのことなんですが、この映画を観て誰が敏腕刑事だと思うんでしょうか。一度たりとも「やるな、さすが敏腕刑事」と思うことが無かったです。とくに最後の、単身乗り込んで犯人に捕まってしまうところなんかは、お粗末過ぎました。木村佳乃さんは、この映画のような狂気じみた役がなかなか良いですね。最近のドラマで言えば『僕のヤバイ妻』でしょうか。あの美しい顔で見せるサイコパス的な表情やしぐさは、背筋が凍り付くほどです。バラエティ番組などで見せる彼女の言動からは、まったく想像もつきません。
そんな木村佳乃さんを初めて知ったのは『理想の上司』(1997年放送の東芝日曜劇場)です。どちらかというとまだ新人で、女性三人の出演者の中では松雪泰子さん、石田ゆり子さんに次ぐ三番手的な存在でした。まさかその時は、この2021年にも活躍する女優さんになろうとは思いもしませんでした。
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