私的評価
海外連続ドラマ『HAPPY VALLEY 復讐の町』(シーズン1・2)を観ました。A mazonプライムビデオでの鑑賞です。
Amazonプライムで表示されるタイトルとタイトルバックである画像(おばさん女性警官が映っている)だけでは決して、観ることはなかったドラマだと思いますが、BBC制作というだけで観てみました。しかし、これが大正解でとにかく面白い。事件を追っていくという本筋のストーリーはもちろん、複雑に絡んだと人間関係と感情の描き方がとてもリアルで、よくできた骨太ドラマです。
かなりおすすめです。
★★★★★
作品概要
製作総指揮・脚本はサリー・ウェインライト。出演はサラ・ランカシャーシ、ヴォーン・フィネラン、チャーリー・マーフィー、ジェームズ・ノートンほか。
イギリスBBC制作のサスペンスドラマです。シーズン1は2014年4月、シーズン2は2016年2月に放送されました。
このドラマはBAFTAテレビ・アワードで、2015年にはシーズン1で最優秀ドラマシリーズ、2017年にはシーズン2で最優秀ドラマシリーズと、サラ・ランカシャーの主演女優賞を受賞しました。また、英TV Choice 誌主催のテレビ・チョイス・アワード2016でもサラ・ランカシャーは最優秀女優賞を受賞しました。
作品の紹介・あらすじ
シーズン1
アルコール中毒、薬物中毒、10代での妊娠があふれる街、ハッピー・バレー。キャサリン・ケイウッドはその小さな街で巡査部長をしている。ある時、娘を自殺に追いやったとキャサリンが信じている男、トミー・リー・ロイスが出所したと知り、彼女の生活は一変する。同じくハッピー・バレーに住むごく平凡な会計士ケビン・ウェザリルは、仕事で正当な評価をされず十分な給料が支払われていないことに不満を抱えていた。ケビンは娘を私立の良い学校に入学させるため、学費を払えるだけの給料に昇給してほしいと要求するが、裕福な上司ネビソンに拒否され、彼の中で何かがぷつりと切れてしまう。ケビンは出来心から地元の麻薬密輸組織のボス、アシュリーにネビソンの娘を誘拐し、身代金を要求するよう依頼する。しかし、アシュリーが誘拐作戦にトミーを巻き込んだことから、物事は危険な方向に進み始める……。
シーズン2
アン誘拐事件を始めとする一連の事件の容疑者としてトミー・リー・ロイスが逮捕されてから18か月が過ぎた。ハッピー・バレーで巡査部長をするキャサリン・ケイウッドは任務中、腐敗がひどく、性別すら特定できない死体を発見する。DNA鑑定の結果、死体がなんとトミーの母親リン・デューハーストだったことが判明する。さらに、同じ手口の事件が連続で発生。キャサリンは孫のライアンに接触しようとするリンに対して脅迫めいた留守電を残しており、容疑者として捜査から外されてしまう。
一方、捜査課のジョンは愛人関係にあるビッキーと別れる決意をするが、逆に彼はビッキーの罠にはまり、脅迫される羽目に。刑務所のトミーのもとへ謎の女フランシスが面会に現れ、トミーはキャサリンへの恨みをぶちまける。キャサリンと家族に何かが起ころうとしていた……。
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感想・その他
題名である「HAPPY VALLEY」とは架空の町の名で、「ハッピー」とは正反対の薬物が蔓延りアルコール中毒者が闊歩する田舎町です。主人公はいわくつきの孫もいる女性警官キャサリン。演じるのはサラ・ランカシャーシというイギリスの女優さんです。御年56歳(2021年当時)、奇しくも私と同じ1964年生まれでした。それを知りとても親近感が湧いた女優さんとなりました。また、シリーズを通して主人公の敵役となるトミー・リー・ロイスを演じるのがジェームズ・ノートンです。私も観ているドラマ『McMafia – マクマフィア』で主演しています。2019年の映画『赤い闇 スターリンの冷たい大地で』では主役を張っています。今後有望な俳優さんだと思います。
最近はよくイギリスのドラマをよく観ているんですが、薬物の蔓延にアルコール依存症などの描写が頻繁に出てきます。ドラマとしての誇張した演出なのかどうかは分かりませんが、牧歌的なイギリスの田舎町風景からは想像もつかない治安の悪さ。それに加味して、青空のない画面。こんなのを観ていると、つくづく日本に生まれて良かったと思わずにはいられません。
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