私的評価
映画『パーフェクト・ケア』を観ました。レンタルDVDでの鑑賞です。
これほど主人公に反感をいだく映画は、そうはないかと思います。普通の映画であれば、危機に陥った主人公が反撃に転じる場面では、気分がスッキリするものですが、この映画では逆に気分が悪くなりました。
最後にあの人が現れた時には結末が予想され、映画も予想通りとなり、溜飲が下がる思いでした。やはり悪は成敗されないといけません。
★★★★☆
作品概要
監督・脚本はJ・ブレイクソン。製作はJ・ブレイクソン、テディ・シュワルツマン、ベン・スティルマン、マイケル・ハイムラー。
主演はロザムンド・パイク、その他出演者にピーター・ディンクレイジ、エイザ・ゴンザレス、クリス・メッシーナほか。
2020年のアメリカ制作のブラックコメディ・スリラー映画で、日本での公開は2021年12月です。高齢者の資産を騙し取る、冷徹で計算高く強欲な悪徳後見人を描いた映画となります。
作品の紹介・あらすじ
解説
『ゴーン・ガール』などのロザムンド・パイクが主演を務め、ゴールデン・グローブ賞女優賞(コメディー/ミュージカル部門)に輝いたクライムサスペンス。高齢者の資産を合法的にだまし取る法定後見人が、ある裕福な女性に狙いを定める。監督は『アリス・クリードの失踪』などのJ・ブレイクソン。共演には『孤独なふりした世界で』などのピーター・ディンクレイジ、『ブラッドショット』などのエイサ・ゴンサレス、オスカー女優ダイアン・ウィーストらがそろう。
あらすじ
判断力の衰えた高齢者をサポートする法定後見人マーラ・グレイソン(ロザムンド・パイク)は裁判所からの信頼も厚いが、その正体は合法的に高齢者の資産を奪い取る悪徳後見人だった。彼女は新たな獲物として、資産家のジェニファー(ダイアン・ウィースト)に目を付ける。身寄りのない彼女なら難なくだませるはずだったが、その背後にはロシアンマフィア(ピーター・ディンクレイジ)の影が見え隠れしていた。
シネマトゥデイ
感想・その他
成年後見制度(せいねんこうけんせいど)とは、広義には日本における意思決定支援法制をいう。つまり、人(自然人)の意思能力が低い状態がある程度の期間続いている場合に、本人の判断を他の者が補うことによって、本人を法律的に支援するための制度をいう[1]。1999年の民法改正で従来の禁治産制度に代わって制定され、翌2000年4月1日に施行された。民法に基づく法定後見と、任意後見契約に関する法律に基づく任意後見とがある(広義の成年後見制度には任意後見を含む)。
狭義には法定後見のみを指す。法定後見は民法の規定に従い、意思能力が十分でない者の行為能力を制限し(代理権の付与のみが行われている補助の場合を除く)、その者を保護するとともに取引の円滑を図る制度をいう。
最狭義には法定後見(後見、保佐、補助)の3類型のうち民法親族編第5章「後見」に規定される類型のみを指す。
後見には成年後見のほか未成年後見もある(未成年後見については「未成年後見人」と「後見」の項参照)。なお、後述のように未成年者についても成年後見の適用は排除されていない。これは成年が近くなった未成年者の知的障害者が成年に達する場合には法定代理人がいなくなってしまうことから、その時に備えて申請を行う必要があるためである。
Wikipedia
これは日本の後見人制度の内容ですが、アメリカでも同じようなものだと思われます。ただ、日本との違いは、この法定後見人の権限が段違いに厳格に守られていることではないでしょうか。例えば児童虐待のソーシャルワーカーも、アメリカのドラマや映画を観ていると、とても強い権限を持っています。親などの意見はまったく無視して、児童を保護したりしています。この法定後見人も、この映画のように家族の意見などはまったく無視できるんでしょう。それはそれで良いことなんですが、反対にこの映画のように、その権限を悪用する輩が出てくるんですね。
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