私的評価
映画『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』を観ました。Amazonプライムビデオでの鑑賞です。
前作の『ボーダーライン』がとても良かったので、そのスピンオフとなる今作も観てみました。
前作では「善悪の境界ってなに?」ってことで、メキシコの麻薬カルテルの極悪非道やカルテルを凌駕するアメリカ政府の陰険さなど、救いのない深刻な社会を描いた傑作でした。
今作では、前作で主人公を演じたエミリー・ブラントが一切登場しません。ただ一人だけ”善”を感じさせた主要人物が登場せず、どんな暗黒な内容になってしまうのか…。
前作同様、なにかゾワゾワさせる音楽は秀逸です。
★★★★☆
作品概要
監督はステファノ・ソッリマ。脚本はテイラー・シェリダン。
製作はベイジル・イヴァニク、エドワード・L・マクドネル、モリー・スミスほか。
出演はベニチオ・デル・トロ、ジョシュ・ブローリン、ジェフリー・ドノヴァンほか。
2018年のアメリカのアクション映画です。メキシコの麻薬カルテルを描いた2015年の映画『ボーダーライン』のスピンオフ映画となります。
作品の紹介・あらすじ
解説
麻薬戦争を題材にしたサスペンスアクション『ボーダーライン』の続編。麻薬カルテルの壊滅に乗り出すCIAの特別捜査官と、彼が雇う暗殺者を映し出す。『暗黒街』などのステファノ・ソッリマが監督を務める。前作に引き続いて『エスコバル 楽園の掟』などのベニチオ・デル・トロ、『ミルク』などのジョシュ・ブローリンが出演。脚本を、前作に引き続きテイラー・シェリダンが担当した。
あらすじ
アメリカで、メキシコを経由して不法入国したと思われる人物が、15人の死者を出す自爆テロを起こす。アメリカ政府はさらなる犯行を防ぐため、CIAの特別捜査官のグレイヴァー(ジョシュ・ブローリン)に、国境地帯で密入国ビジネスを仕切る麻薬カルテルをかく乱させるよう命じる。グレイヴァーは、家族を殺したカルテルに恨みを抱く暗殺者のアレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)と共に麻薬王の娘をさらい、カルテル同士の抗争を引き起こそうとする。
シネマトゥデイ
感想・その他
前作『ボーダーライン』の原題は「Sicario」で暗殺者という意味なんですが、そもそも暗殺者はアレハンドロ(演:ベニチオ・デル・トロ)で、題名から言ったらこのアレハンドロが主人公と言ってもよいくらいでした。そして今作の主人公はそのアレハンドロで、これで本筋に戻ったと言ってもよいのではないでしょうか。そのベニチオ・デル・トロという俳優さんですが、1967年生まれの54歳(2022年現在)で私よりちょっと下という年齢です。以前も書きましたが、若き頃にロバート・デ・ニーロの『ザ・ファン』に出演しています。おっと思わせたのがドラマ『特捜刑事マイアミ・バイス』(シーズン3の23話)に出演していたことです。多分、20歳になるかならないかの時に出演したと思われます。
麻薬カルテルのボスの娘イザベル役は、イザベラ・モナーという若い女優さんで、この映画の前に出演した『トランスフォーマー/最後の騎士王』で一躍有名になったそうです。確かに美人でこの先の活躍が期待できそうです。
その二人(アレハンドロとイザベル)が、他の密入国者たちと一緒にアメリカに密入国するのですが、メキシコからの密入国者たちの心細さや恐怖、そんなのを思いっきり追体験し感じることができる映画でもあります。
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