田中邦衛主演、連続ドラマ『北の国から』(再見)のあらすじ・感想など

2018年11月9日金曜日

ドラマ 北の国から 連続ドラマ(日本物)

t f B! P L

私的評価

フジテレビ制作の連続ドラマ『北の国から』全24話を観ました。
DVDでの視聴です。

このドラマの放送が’81年、私が高校生の頃になります。実は、このドラマをオンエアでは観ていません。実際に観出したのは、スペシャル版になってから、『北の国から’98時代』からだと思います。そのずっと後になり、ビデオかDVDで連続ドラマからスペシャル版まで、すべて観ることになります。今回で3回目くらいでしょうか。
これが何度観ても、また観たくなるドラマなんですね。

★★★★★

作品概要

プロデューサーに中村敏夫、富永卓二。
原作・脚本は倉本聰。
演出は富永卓二、杉田成道、山田良明。
出演は田中邦衛、吉岡秀隆、中嶋朋子、竹下景子、岩城滉一、地井武男、大滝秀治ほか。

1981年10月から1982年3月まで放送された連続ドラマです。

作品の紹介・あらすじ

1981年10月の放送開始以来、日本中を感動の渦に巻き込んだ不朽の名作『北の国から』。北海道・富良野の大自然を舞台にした“小さな家族の、大きな愛の物語”を放送!
田中邦衛、吉岡秀隆、中嶋朋子をはじめ、いしだあゆみ、竹下景子、岩城滉一、原田美枝子、地井武男、大滝秀治らおなじみの出演者と、倉本 聰による緻密な脚本、そして徹底したリアリズムによって生まれた数々の名シーンが鮮やかに蘇る!
ドラマは東京生まれ東京育ちの少年・純が、家庭の事情から、父親・五郎の生まれ故郷・富良野に移り住むところから始まる。富良野の市街から20キロほど離れた過疎の村に、今は朽ちかけた父の生家はあった。家のすぐ裏手から広大な原生林がひろがっている。電気もガスもないどころか、一杯の水を飲むにも沢まで出かけなければならない原始的な生活が始まった。都会っ子・純はここで初めて、本当の自然と出会う。
しかし、純にとって必要なものは豊かな自然でも、新鮮な空気でもなかった。テレビもガールフレンドもない田舎の生活は耐えられない。ただただ東京と、東京にいる母が恋しかった。
一方、“文明”からは程遠い生活の中で、都会ではパッとしなかった父がはつらつと頼もしい存在として少年の眼に映るようになった。こうして少年は北海道の大自然と大地に足をしっかりつけて、生きている人々から、家族とは何なのか、生きていくとはどういうことなのか、愛とは何かを学んでいく。
北海道・富良野での長期ロケがとらえたダイナミックな自然の変化と富良野ならではの珍しい動植物の生態に彩られながらドラマは小さな家族の大きな愛の物語を展開する。(全24話)

BSフジ(北の国から)

感想・その他

今さら、私なんかがこのドラマについて説明することもありませんが、観て感じたことを少しばかり。
このドラマ版で私に一番強烈な印象を残したのは、大犮柳太朗さん演じる「仏の杵次」です。五郎の父親と親友だった笠松杵次。子供たちは街へ出て行き、妻も亡くなって、今は娘の子供、正吉と二人暮らし。住んでいる麓郷では、嫌われ者で偏屈じいさんとして描かれています。その杵次、純と雪子おばさんを助けたこともある馬を飼っていましたが、お金に困り売ってしまいます。その売った日の雨の夜、酒に酔って自転車で五郎の家に現れます。その時の会話です。

馬はもういねぇからな、今朝売ったんだ。
今頃はもう肉になってるじゃろ。
あの野郎、勘づいたらしい。
今朝早く業者が連れにくるってんで、昨夜、ご馳走食わしてやったんだ。
そしたらあの野郎、察したらしい。
今朝トラックが来て、馬小屋から引き出したら、入り口で急に動かなくなって、オラの肩に首をこう、幾度も幾度もこすりつけやがった。
見るとな、涙を流してやがんのよ。
こんな大つぶの、こんな涙をな。
18年間オラといっしょに、それこそ苦労させて、用が無くなって、おらに言わせりゃ女房みたいなあいつ。
それからふいにあの野郎、自分から歩いて、ポコポコ踏み板ふんでトラックの荷台の上ににあがってったもんだ。
あいつだけがおらと苦労を共にした。
あいつがおらに、何言いたかったか…。
信じてたおらに、何言いたかったか…。


五郎の家をフラフラと自転車で出た杵次は、翌日川で死んでいるのが見つかります。橋からの落下事故でした。その杵次の葬儀で、杵次の息子たちが父親の悪口を言うんです。それをたしなめたのが清吉おじさん。

父っつぁんは確かに評判が悪かった。
けど、昔はみんなあの人を、「仏の杵次」そう呼んどったよ。
そういう時代も昔あったんだ。
それがどうして今みたいになったか。
みんな、父っつぁんの苦労を忘れちまったからだ。
忘れなかったのは、あの馬だけさ。
あの馬だけが、父っつぁんを分かっとった。
その馬を手放したとき、その馬を売ったとき…。


自分のことを分かってくれる大人がいない。杵次は寂しかったのでしょうね。電気とか水とか、五郎にいろいろ世話をしようとしていました。自分を頼って欲しい、相談して欲しかったのでしょう。純と雪子おばさんの捜索を五郎が頼みに行った時は、颯爽として嬉しそうでもありました。変な目で見ないのは子供だけ。ふと見せる子供たちへの優しさは、そのためなんでしょうね。
これだけを観るだけのために、24話観ていると言っても過言ではありません。その杵次役の大犮柳太朗さんは、その3年後( 1985年)に自らの命を絶ちました。まだまだ若い、享年73歳でした。



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1964年生まれ。糖尿病を患ってから、自転車と歩くことを趣味にしています。毎日クスリ飲んでます。

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