私的評価
フジテレビ制作のスペシャルドラマ『北の国から '89帰郷』を観ました。DVDでの視聴です。
この「'89帰郷」あたりから、螢の五郎さん離れが進行しだします。あんなにお父さんっ子だった螢が変わっていくんです。まだ、ここまでは我慢できるのですが、それ以降のドラマでは完全に五郎さんを遠ざけてしまいます。まあ、それはその後のお話しですが…。
★★★☆☆
作品概要
プロデューサーは山田良明。原作・脚本は倉本聰。
出演は田中邦衛、吉岡秀隆、中嶋朋子、緒形直人ほか。
1989年3月にフジテレビ系列で放送されたテレビドラマです。五郎は、朝早く螢を旭川に送り出し、将来の家作りのためにひとり丸太を削り、夜は螢の帰りを迎えに行く。東京から純は、東京で転職を繰り返し、髪まで赤く染めて叔母の雪子を心配させ、傷害事件まで起こしてしまう。一方螢は、毎朝車中で顔を合わせる予備校生の勇と仲良くなる。
作品の紹介・あらすじ
五郎(田中邦衛)は、朝早く螢(中嶋朋子)を旭川に送り出すと、将来の家作りのためにひとり丸太を削り、夜は螢の帰りを迎え、スナックで酒に酔う。東京から純(吉岡秀隆)が送金してくるのがうれしい。兄妹二人ともけなげにやっていると思うと、飲まずにはいられないのだ。その純だが、実は東京で二度三度と勤めを変え、バイク仲間に加わり、髪まで赤く染めて叔母の雪子(竹下景子)たちを心配させていた。赤い髪で富良野には帰れない。貯めていた帰郷旅費の袋も破り、400ccのバイクを買うために危険な相手とも関わることになり、あげくは傷害事件まで起こしてしまう。一方富良野では、汽車で旭川に通って看護師の勉強をする螢は、毎朝車中で顔を合わせる予備校生の勇次(緒形直人)とほのかな慕情を通わせるようになる。
『北の国から '89帰郷』BSフジ
感想・その他
今回の「'89帰郷」で一番気になったこと、それは純の傷害事件についてです。雪子おばさんの旦那である井関は言います。相手が命に別状なくてよかった。
一歩まちがってたら殺人犯だ今頃、わかるか。
その赤い髪を鏡で見てみろ。
その髪で富良野に帰れるのか。
その髪を見たら親父さんどう思う。
至極真っ当なことを言っていると思うんです。でも純は、「どうしてそうなっかた原因を聞いてくれないんだ」と反発するんです。バール(のようなもの)で人の頭を殴っておいて、原因なんて関係ないでしょう。しかも、殴った相手はなんら罪のない人(とても憎たらしい人でしたが)。「北の国から」すべてに通して言えることですが、純は考えていることとやっていることが違いすぎます。普通の思考回路ではなくて、ちょっとオカシイと考えます。
正吉が純に言った「ずるいヤツ」なんてすごくあてはまるし。そして五郎さんも、この頃になると父親の威厳というものがまったく無くなっちゃうんです。凶器を使って人様を殴ったら、普通怒って叱るのが親ってもんだと思うんですが、反対に純の行為を正当化しちゃってますし…。
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