アメリカの女性ジャーナリストであるジュリエット・マカーが、ランスの疑惑を追ったノンフィクション。
上下2段の400ページ以上という長編です。
翻訳本にありがちな「?」な部分がなく、しっかりと訳されており読みやすかったです。
>ところで、ランス・アームストロングとは・・・。
ランス・アームストロングは、選手として頭角を現してきた20代に癌を発症し、睾丸から脳まで癌に冒されながらも奇跡の復活を果たし、その後1999年から2005年にかけてツール・ド・フランスを7連覇した選手です。当時はスポーツ選手としてアメリカはもちろん全世界で絶大な人気を誇っていました。
しかし、全米反ドーピング機関により、以前からくすぶっていたドーピング疑惑がついに白日の下に晒され、この7連覇はもちろんのこと、1998年8月1日以降の記録を全て抹消され、永久追放処分となりました。
お金に物を言わせた買収や脅迫、政治家を使った隠ぺい工作、がん患者支援を行う財団を設立してのイメージ戦略等、おおよそ善人とはかけ離れた所業をなんでもやっています。
ただ、最後にあったランスの言葉…。
「いかさまをしたから勝てたのではない。」
「自分を勝たせることのできるチーム作りをしたからである。」
そうなんですよね、大なり小なり他の選手もいかさまをしていたんです。
それでも勝てたのは、良いアシストをしてくれる選手を集め、組織的にドーピングを行い、そして何と言っても厳しいトレーニングもしていたんですね。
今までに読んだり観たりしたランス・アームストロング関係のもの。
本では『シークレット・レース』。
映画では『疑惑のチャンピオン』。
映画では『疑惑のチャンピオン』。
シークレット・レース―ツール・ド・フランスの知られざる内幕 (小学館文庫)
- 作者: タイラー ハミルトン
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/05/08
- メディア: 文庫
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