私的評価
映画『ジョーカー』を観ました。レンタルビデオでの鑑賞です。
主人公は、コメディアンとして人々に笑い提供し、有名になりたいと思っていた。しかし、なにもかも上手くいかず人生のどん底に。ところが、殺人を犯したことで有名人となり、人々を熱狂させてしまう。
一生懸命生きて頑張っても報われず、自暴自棄になったら満たされる。この皮肉さはなんだろうか、と思わずにはいられない映画でした。
★★★★☆
作品概要
監督はトッド・フィリップス。脚本はトッド・フィリップス、スコット・シルヴァー。
製作はトッド・フィリップス、ブラッドリー・クーパーほか。
出演はホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロほか。
2019年にアメリカ合衆国で制作されたスリラー映画です。
作品の紹介・あらすじ
解説
『ザ・マスター』『ビューティフル・デイ』などのホアキン・フェニックスが、DCコミックスの悪役ジョーカーを演じたドラマ。大道芸人だった男が、さまざまな要因から巨悪に変貌する。『ハングオーバー』シリーズなどのトッド・フィリップスがメガホンを取り、オスカー俳優ロバート・デ・ニーロらが共演。『ザ・ファイター』などのスコット・シルヴァーがフィリップス監督と共に脚本を担当した。
あらすじ
孤独で心の優しいアーサー(ホアキン・フェニックス)は、母の「どんなときも笑顔で人々を楽しませなさい」という言葉を心に刻みコメディアンを目指す。ピエロのメイクをして大道芸を披露しながら母を助ける彼は、同じアパートの住人ソフィーにひそかに思いを寄せていた。そして、笑いのある人生は素晴らしいと信じ、底辺からの脱出を試みる。
シネマトゥデイ
感想・その他
アメリカのヒーロー物映画が好きでないので、『バッドマン』シリーズにジョーカーという悪役がいるのを知りませんでした。ジョーカーは、コミックの『バッドマン』では「工場の化学薬品の溶液に落ちて真っ白な皮膚、緑の髪の毛、裂けて常に笑みを湛えた口に変化した」(Wikipedia)と、このような原因でまるでピエロのような容姿となったとされています。この映画では独自に、そのジョーカーがどのように誕生したかを再定義している映画であります。まあ、この記事を書くにあたって知った訳で、そんなことは全然関係なしでも、いろいろと感じて楽しめる映画でした。ただ、そのことを知って、映画最後の「血の足跡」の意味(警察から抜け出してジョーカーになった)を知ることになりました。
主演のホアキン・フェニックスは、ああ見えて私より10歳も若い45歳(2020年当時)。彼の小汚い感じが、役にピッタリでした。今では名声ある俳優さんとのこと。この人の映画で観たことのあるのは『グラディエーター』、『ホテル・ルワンダ』、そして最近観た『ゴールデン・リバー』。しかし、その『ゴールデン・リバー』を観た後でさえ、「あっ、この俳優さん見たことある」とはなりませんでした。「小汚さ」を演出するために、かなり体重を落とし貧相な役作りを行ったのではないかと察します。
この映画にはもう一人の役者バカ、大御所のロバート・デ・ニーロが出演しています。
もうすっかりおじいちゃんですが、まだまだ主演映画も多く活躍しています。しかし、この映画のように脇役を演じれば、ピリッと映画も締まるってもんです。物まねタレントがするような、彼独特のあの表情・表現は今でも健在です。
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