私的評価
映画『ウィンド・リバー』を観ました。Amazonプライムビデオでの鑑賞です。
エンドロール直前に流れる文字はなにを意味するのか。
ネイティブアメリカン女性の失踪者に関する-
統計調査は存在しない
失踪者の数は不明のままである
保留地では事件にしないから捜査もされない、捜査されないから統計の対象にもならない。
実在する先住民保留地で発生する「ウインド・リバー」で多発する女性の失踪事件や性犯罪被害の実情を憂い、アメリカの闇を扱った作品でした。
Amazonプライムビデオで観られて、内容的にもかなりお薦めです。
★★★★☆
作品概要
監督・脚本はテイラー・シェリダン。製作はピーター・バーグほか。
出演はジェレミー・レナー、エリザベス・オルセン、ジョン・バーンサルほか。
2017年のアメリカ合衆国で公開されたサスペンス映画である。
作品の紹介・あらすじ
解説
『最後の追跡』などの脚本を手掛けてきたテイラー・シェリダンが監督と脚本を務めたサスペンス。ある事件を調べる女性FBI捜査官と地元のハンターが、思わぬ真相にたどり着く。『アベンジャーズ』シリーズなどのジェレミー・レナー、『マーサ、あるいはマーシー・メイ』などのエリザベス・オルセン、『スウィート・ヘル』などのジョン・バーンサルらが出演。『最後の追跡』で音楽を担当したニック・ケイヴ、ウォーレン・エリスが本作でも組んでいる。
あらすじ
アメリカ、ワイオミング州。先住民族が住む深い雪に囲まれたウインド・リバーで、地元のベテランハンターであるコリー・ランバート(ジェレミー・レナー)が女性の遺体を発見する。FBIの新人捜査官ジェーン・バナー(エリザベス・オルセン)が派遣され、1人で捜査を開始するが雪山の厳しい自然環境や不安定な気候で難航する。ジェーンは、ウインド・リバー一帯に詳しいランバートの手を借りて調べを進めていく。
シネマトゥデイ
感想・その他
監督2作目となったこの作品の他、脚本家として『ボーダーライン』,『最後の追跡』,そしてこの『ウインド・リバー』は「フロンティア3部作」と言われ、どれも現代アメリカの闇を描いています。題名になった「ウインド・リバー」は、アメリカのワイオミング州にあるネイティブアメリカンの保留地。冒頭で書いたように、なぜ自分の娘が居なくなっても届け出ないのか(事件にならない)。それは自分の意志で出て行ったんだろうという、保留地ならではの閉塞感や絶望感が渦巻いているから。死体が出てこない限り事件にはならない。この映画では死体が見つかり「事件」になりますが、そこへ来たのは新米で女性のFBI捜査官一人だけ。このあたりにも蔑ろにされている保留地の問題が垣間見れるところでした。
主演はジェレミー・レナーで、私の中では『ボーン・レガシー』です。仕事は順調のようですが、私生活ではいろいろとあるようです。約10か月でスピード離婚した元妻からは、それまでは毎月1万3000ドルだった養育費を、アベンジャーシリーズで成功したら29万2000ドルにされ、さらにいろいろな誹謗・中傷もあるようです。実際のところ、どっちがウソを言っているのかは分かりません。しかし、私からすれば変な女性に関わってしまったジェレミー、という印象ですね。
2人目の犠牲者として出演していたのが、ジョン・バーンサル。この俳優さん、なんかで観た、けど思い出せない。そんなモヤモヤ感を引きずりながら最後まで観て、ネットで調べましたよ。そうそう、ブラッド・ピット主演の『フューリー』に出てきた、あの粗暴だけど根は優しい兵士役でした。私が観た中では『ロスト・マネー 偽りの報酬』がありますが、全然記憶にありません。また『ウォーキング・デッド』のシーズン1・2に出ていた主人公リックの同僚役でした。かなり独特の風貌をしていますが、出演作を見ると今では売れっ子俳優です。
新米FBI女性捜査官として一人でやって来たのが、エリザベス・オルセン。この女優さんもアベンジャーシリーズに出演されているようですが、いま一つパッとしない感じでした。これは、私の顔の好みが多分に影響しているのは間違いありません。
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